そう遠くない未来の話!? #04
今日は『そう遠くない未来の話!?』の4回目。
これまで『AI(人工知能)』、『ロボット』というキーワードで自動運転カー、ウェアラブル端末の話をさせてもらいました。引き続いて、今日は『Globalインターネット網』がキーワードです。
すでにインターネットは我々日本人にとっては、当たり前のように普及していまうすが、世界全体でいうと6割しか普及しておらず、残り4割のヒトは、その恩恵を受けられない状態にあります。
まだ計画段階ですが、SpaceXやGoogleといった企業によって、その状態が2020年には解消される可能性が出て来ました。
世界中でインターネットが出来るようになった未来を想像する
まずメリットからお話します。人口70億人の世界で4割のヒト、28億人がネット上で自由に買い物が出来るようになります。これは世界の経済規模が約1.7倍に拡大することと、ほぼ同じ意味です。大きなビジネスチャンスが生まれます。
次にデメリット。公共性を確保すると、SpaceX CEO イーロン・マスク氏公表していますが、最終的には、どうなるのかがわかからないのが現状です。
というのも、例えば公共性を考えて、世界中誰でもGlobalインターネット網を使えるようにしたとしましょう。
もし従来の通信インフラよりも安く使いやすかった場合、従来の通信インフラは使われなくなるのは必須です。従来の通信インフラ会社(キャリア)、その通信設備の関連会社、ガラケーやスマホメーカー、インターネットサービス・プロバイダーといった通信業界が成り立たなくなる可能性を秘めているのです。
これは何を意味しているかというと、出資しているのはGoogleです。きっと、衛星を使ったGlobalインターネット網にアクセスできるAndroid端末を自社で開発するでしょう。それを世界中で販売すれば、従来までのものは売れなくなり、市場を独占することが出来きますが、Googleは通信端末開発はオープンにし誰でも参入できるようにすると考えられます。
それでも十分儲かるからです。でも、従来までのキャリアとその通信設備の関連会社、インターネットサービス・プロバイダーは存続できなくなることには変りありません。最悪廃業するか業種展開を迫られるでしょう。
だから、ソフトバンク 孫 正義氏は、新しいビジネスを常に模索し、未来に投資している訳です。Pepperといったロボット新規事業も、その一つなのです。
では逆にGoogleは、なぜSpaceXに出資したのか?
Googleの主な収入源って何ですか? そうネット広告収入です。Googleの検索サイトにアクセスできるユーザー数が増える、つまりネット普及率が上がるということは、広告収入も増えるということなんです。
もし、Globalインターネット網が構築できれば、ネットで検索するヒトも1.7倍に増えるので、単純にGoogleの広告収入は1.7倍になるとも考えられます。こんな、おいしいことはないですよね。だから1000億以上もの出資を行っているのです。Globalインターネット網がもたらす利益を考えれば、安い投資です。
そんなGoogleの思惑があるにせよ、事業計画は世界中のヒトが平等にネットの恩恵を預かれる世界が構築されるので、素晴らしいものだと言わざる負えません。
ネットに世界中どこでも繋がれる状況がもたらすものは?
Globalインターネット網がもたらす最大の恩恵は『情報格差』が無くなることです。新興国の貧しい国の人々、子どもたちはネットを通じて『情報』を検索し『勉強』することも出来ます。そして、『ビジネス』をはじめることもできるのです。
これは世界規模で考えた場合、『機会の損失』を減らし、世界の『生産性』を上げることに寄与します。2020年は5年後です。この事業が実現し、想像したような世界が訪れることを期待します。
ただ、ここで注意しておかなければならないのは、Globalな通信サービス網より世界経済の規模が大きくなり、ビジネスを立ち上げるヒトたちも増加します。なので、1.7倍!?とは言わないまでもビジネスにおける競争が激化することは間違いありませんね。
このときに本当の意味でのGlobal競争力が試されるのかもしれませんね。通信業界だけでなく、その他の業界も何もせず、あぐらを書いている場合ではありません。5年後なんか、あっと言う間です。それまでに生き残っていけるだけの力を身につけ、対応出来るようにしておかなければなりません。
『ピンチ』は逆に『チャンス』です。この大きなビジネスチャンスをものに出来るように是非一緒に頑張ってみませんか? 今日も生かされている自分に幸せを感じ、この世界に『感謝』。それでは明日、お楽しみに!!